2020.05.31
封鎖六九日目
Lockdown Day 69 晴れ。
ひさしぶりにコロナと関係ないニュースが一面にきたと思ったら、なんとも胸の痛い話。ミネソタ州のミネアポリスで起こった警官デレック・チョーヴィンによる黒人男性ジョージ・フロイドさん重過失殺人事件に端を発する暴動がえらいことになってますね。
丸腰の被害者を取り押さえ、助けを求める声を無視し、動かなくなってもなお膝で首を圧迫し続け死亡させた警官の映像は瞬く間にSNSで拡散されアメリカ全土で抗議運動が始まりました。それは大変に結構なことですが、トランプ大統領の人種差別を助長する悪政とコロナ禍によるフラストレーションもあって暴力は野火のように広がった。
無軌道な略奪や破壊は表面的にしか物事を見ない善男善女にとって「こういうことをしたから警官に黒人は捕らえられたのだろう。死んだのは不幸な出来事だが、それも市民の安全のためならしかたない」という印象を植えつけます。それが次のフロイドさんを生むわけで、まさに負の連鎖ですね。
アメリカほどではありませんが英国も
ジョンソン首相が比較的迅速に収入の80%補償を名言したのは、もちろん対策が後手に回って被害を拡大させてしまった贖罪の意味もありますが、さもなくばかつてない規模の暴動に発展する可能性があったことを指摘しておかねばなりません。
他国に比べて一見手厚い政策は「政府の恩情」でも、まして「首相の寛容性」でもなく無言のままに「国民が勝ち取った権利」なんですよ。そのくらい当時の英国の空気は煮詰まってましたから。マジで医療崩壊ぎりぎり手前でしたからね。
思い返せば2011年の暴動のときも全然外出できなくて困ったんだよなー。冷蔵庫に作り置き食品が増えたのも、普段からある程度の缶詰類を備蓄するようになったのもあの頃からです。店に行くごと買うので豆類とか「お店か?」いうほどある。お米を切らさないように神経質になったのも乾麺のストックもそう。
その日に購入したフレッシュな食材で料理ができるというのは、まさに平和の象徴です。
今日は魚。真鱈でした。粉つけてフライパンで焼く、いわゆるムニエル。ソースはロブションさん直伝のケチャップ+醤油をバタでモンテした世界で最も簡単な三ツ星ソース。付け合わせは菠薐草のソテでした。これは小学校の家庭科の授業で「炒り卵」と同時に最初に習った料理。あのとき瀬戸内先生に教わったレシピをそのまま50年近く続けています。
サイドはルッコラとパルミジャーノのサラダで、バルサミコドレッシングというまるきりの西洋飯でしたが、なぜか白ご飯を食べました。パスタでもパンでもよかったと自分でも思うんだけど。いや、このソースはごはんの進む味ではあるんですが。