2020.04.27
封鎖三五日目
Lockdown Day 35 晴れ
おなかがまだ本調子やないので今日の散歩は我慢。くっそー貴重な外出時間を返せー戻せー。いまのところ食材も作り置きもたっぷりあるので「どこぞの店に行かなあかん」とかはないし。シンプルな粥だの麺類だのしか喰えへんので特に散歩せいでも困らんことはないにゃけど、そしてよう考えたら3日4日ひきこもって部屋で仕事してることかてあんのにね。試験前に限って本を読んでしまう真理やろか。
大きな事故や事件があって世の中の雰囲気が暗いとき涌いてきよる自粛厨というのがネットにはひそんでて、誰かがちょっと楽しんでる様子を仲間内でシェアしようとしただけで不謹慎だ不謹慎だと騒ぎ立てる。そのわりには総理が自粛要請した舌の根も乾かんうちに、そのヨメがお取り巻き引き連れて花見しよってもそういう連中には怒りの矛先が向かん意気地なしなんやけどね。アンテナ売りか?
日本より、よっぽどキツい封鎖社会に1ヶ月以上暮らしていると、どんだけ小さな喜びが大切かゆうのんが身に染みてきます。日本人は、もともと〝ええ子〟やので国が「貧乏人は飢え死にせい」みたいな政策を続けても商売でけんでも7割方が行儀よう家んなか中心に過ごしてはる。この期に及んでパチンコ遠征しとるようなんは数が少ないからこそ目立つわけで。
もちろん保証なんかないけど花見やパチンコに興じる奴らには持てへん安寧と、よそそんの迷惑にならへんゆう人としての矜持を自粛民は持てます。そして小さな喜びに満足でける心の豊かさも。
晩御飯は「にゅうめん」。温かなおつゆを張っていただくお素麺です。もっちりコシのある『揖保乃糸』の縒つむぎはにゅうめん用やとゆうてもええくらい美味しいのがでけます。虎の子にしてたいただきもんですが、こんなときに食べんでいつ食べる? それこそ小さな喜びの代表みたいなお愉しみ。さらには、めちゃくちゃ美味しいトルコの長茄子の焼き茄子と温度玉子(ちょっと柔らかすぎた)もオプションして、生姜擂ったんもぐさに盛って、「うひゃー」とか「ウメー」とか騒ぎながらいただきました。
このところ英国では【New Normal】ゆう言葉が