2020.06.10
封鎖七九日目
Lockdown Day 79 晴れのち曇り。
犬を買う人が増えているといいます。誤字じゃありません。「飼う」ではなく「買う」人が増えてるんです。つまりロックダウンの〝慰み〟として仔犬を欲しがる人が増えてるんだそうです。はっきりいってこれは問題。これもまた #Matter ですよ。
むろん切っ掛けは何であれ、ちゃんと最後まで看取ってやる覚悟があるんならいいの。けど、いま、よりによって国全体が混乱しているいま、親族が死んでもお葬式さえあげられないようないま、なんで犬を欲しがりますかね。人間の病院があの有様で動物病院はどうなってるか知ってるんですかね。
ドッグセラピーなんてものがあるくらいですから気持ちはわかるんですよ。犬がいると心が和む。もちろん猫だってハツカネズミだってそうですが、動物と暮らすというのは素晴らしいことです。ここでも紹介しましたがロックダウン以降あれだけ厳しく自分を律してきた
それでも英国はまだペットショップでの生体販売がありませんから事情はかなり違います。ブリーダーは単なる商売道具として犬を扱ってないし、同業者間で目を光らせてますから悪徳業者も少ない。日本は被害がこちらほど広がらなかったから「癒しのアイテム」としての大きなペットブームはなかったようですが、封鎖が本格化していたらと思うとゾッとします。
一歩間違えると件の経済回さなきゃ教の信者はネットオークションで仔犬を売り出しかねない。
意外なことにペット=アクセサリー感覚の人が多そうなアメリカでは捨て犬の保護施設から犬を引き取るのがちょっとしたムーブメントになっているんだそうです。これは、英国でこそ起こらなきゃいけなかったことなのに、なにしてんだ。イギリス人。
どうやら「ずっと犬が欲しかったけど切っ掛けがなかった」→「コロナ禍で飼い主を失った犬がたくさんいると知った」→「ならばこれこそがチャンスじゃないか?」という流れのようです。もちろんコロナストレス解消にもなるから Win=Win ですね。
通りで躾けられたのかソーシャルディスタンスを取りつつじゃれあう犬たちを見ていると、幸せな犬は健康な街のバロメータだなとしみじみ思います。
今日は、ちょっと暖かだったので、寒波(というほど大層なものではないけど夜はちょっと暖房いれたりしてる)冷蔵庫に作り置きしてあった夏ごはんを消費。蒸し鶏(山葵マヨ)、カリフラワーのカレー風味ピクルス、葱とお揚げさん、エリンギのてっぱい(ぬた)。自家製のピリ辛Qちゃん漬け。
けど夜中に仕事してたらやっぱり寒くなってきて、ああ、ああ、犬がいたらなあ、ああ、と切なくなってきちゃいましたよ。