2020.06.26
封鎖九五日目
Lockdown Day 95 晴れ。サハラ熱波続く
規制緩和が始まったとたん欧州にコロナ感染が広がっています。人類てこんなにも阿呆やったっけ?
セカンドウェーブの話はすでに耳タコだったはずですが、まさかこんなにも易々と愚かな行動に出た挙句に呼び寄せちゃうとは。「馬鹿も休み休み」とはまさにこういう状況を指す言葉ですね。以前にも海岸で芋を洗うイギリス人たちの様子をお伝えしましたが、ジョンソン首相が手柄を急いだ勝利宣言めく緩和を発表したもんで数がもっと増えました。 その
数だけ見ると英国にはまだこの波はやってきていません。しかし先駆けて緩和が始まった欧州各国で次々とクラスタが発生していますから、どこよりも浮かれポンチキ騒ぎの国が痛い目に遭うのは目に見えています。けれど、きっと明日もまた虫たちは海辺を目指すんでしょうね。太陽族虫と名付けよう。
経済を優先してそういった対策をとらないとこうなるというサンプルがアメリカ南部、西部、ブラジルなどもはや山ほどあります。抑え込みに成功しつつあったドイツでの再発生源は生産性を高めるため従業員を鮨詰めで働かせる食品工場でした。
結局ね、急がば回れなんですよ。新右衛門さん。
本気で経済回したいなら無闇に人寄せしてクラスタを召喚するのではなく、ワクチンができるまでは耐えて偲んでサバイバルすることに専念すべき。でないとあとでもっとヤバくなる可能性があります。
三歩進んで二歩下がるならいいけど、二歩進んで三歩下がるような真似はしてはいけません。チータが草葉の陰で泣いてます。いや、まだ現役やけど。
まあね、儂も今日は昼間から冷たいビールをワンツー! ワンツー! と五臓六腑に染ませていたので太陽族虫をあまり責められません。けど家飲みは他人様に迷惑かけませんから。『Beavertown』の名代IPAの「Neck oil」。うまかー! グレープフルーツの皮とコリアンダー、そして松脂(!)で風味をつけた最高のクラフトビア。つるつる喉を滑る。
昔はね、冷えたビールは美味しいけれど暑い最中に酔っぱらう人の気持ちが解んなかった。わざわざ体を火照らせてどうする? とか。まだコロナ流行中なのに人ごみに出かけてどうする? と同じ理屈。
いまは飲んじゃう気持ちはわかる。しかし依存症になるかもという瀬戸際で手を出すのは愚行以外のなにものでもありません。ビール会社も売れるからってAAミーティングの席で販売したり、未成年の飲酒を煽ったりしていけないと思うのです。