2020.06.06
封鎖七五日目
Lockdown Day 75 曇り。
油断してカフェに行ったら寒い! それもドアから出てすぐに判るんじゃなくて、数分歩いてからぶるっとくる認知の遅い厄介な寒さ。以前はそのまま無理してというか面倒くさいので我慢して外出を続行し、挙句、風邪をひいてしまうということがよくありました。いまは薄手のコートなりセーターなりを引っ掛けに戻ります。いくら緑茶や抹茶を飲んでても若いころとは免疫力が全然違うんだから。桑原桑原。
そういや部屋着もまめに変えるようになりましたね。結果的にとんでもないコーデになることもあるんだけど、もう自宅では男子力も女子力もありゃしない。老人力を発揮しまくり。それなりにお洒落でありたいと思わなくもないけど清潔であればいいや。着心地の良さと体温のコントロールがプライオリティよ。
英国は死者4万人を越え、とうとうヨーロッパ最大の被害をだしてしまいました。あ、もうEU離脱したんでしたね(失笑)。ほとんどこのために Brexit はあったんじゃないかって気がします。尻尾振ってるアメリカと仲良くワンツーフィニッシュなんですから世話はありません。ただ、まあ、人口比率でみると欧州はみんな似たようなもんなんですが。東欧諸国などうまくやった国はパンデミック前に対策してる。
もっとも、このあとロックダウンを緩めてゆくに当たっての政策によって、また開きは出てくるかもしれません。ここからが政治家の腕の見せ所って気もするんですが、なにしろやってくことが
ちょっと前に芋洗い海岸の様子をお伝えしましたが、そろそろあそこで大規模クラスタ発生! のニュースが飛び込んできてもおかしくない。根拠のない行動決定は国が国なら民も民って感じ。
英国の定番ランチに Ploughman's lunch というのがあります。日本でいえば煮魚定食的な人気メニュー。チェダーやレスター系のハードチーズとパン、セロリスティックや玉葱などの生野菜、そこに Branston Pickle というトンカツソースに刻み野菜を漬け込んだようなトロリと真っ黒なチャツネを添えたもの。非常に簡単なので家庭でもよく登場する食事。
ふと思いついて、今日のランチはこれを焼いてみることにしました。ブランストンを見せるために、あとから載せましたが、ピザソースっぽくこれを塗ってからチーズをオンして焼くのが本来の計画だったんですが、これがたいそう美味かった。ほんのちょっとしたアレンジなんだけど想像以上の出来でした。
仕上げに振った京都『長文屋』さんの「六味」(七味からトウガラシを抜いてもろたもの)も画竜点睛的なええ仕事してくれた。
面倒くさがりの克服と、ちょっとした暮らしの工夫。ただルーチンをこなすだけでなく、些細なディティールに気を配る。でも、完璧である必要なんて何もない。基本はお気楽。これがコロナ禍に生きるうえで存外大切である気がします。
長文屋
京都市北区北野下白梅町54-8