2020.06.07
封鎖七六日目
Lockdown Day 76 曇りのち雷雨。
夜は映画を観ようということになってアマゾン・プレミアを徘徊。昔なつかしレンタルビデオ屋の感覚。すでに何十本と荒選りしてウォッチリストに入れてあるので選ぶのは簡単かというと、これが存外難しい。選択肢って増えればいいってもんじゃないよね。
そもそもツレと好みが異なるし、観たものが下らなかった場合に「時間の無駄」と言われるのが癪なので(
たまに選べないときは相手が嫌がりそうな作品を推したりもします(笑)。高等テクニック。今日もいまいちどれにも食指が動かなかったのでツレの嫌がりそうな『コンテイジョン』を提案したら案の定、拒否権を発動されてバトンは相手に回りました。
この映画はスティーブン・ソダーバーグ監督のパニック物。謎のウィルス発生による病気の蔓延を描いた2011年の作品。「このご時世に、こんなものを観るのは悪趣味だよ」というのがツレのご意見。まあ、言わんとすることは判らなくもない。
ハザードものは作ろうと思えば低予算で撮れるのでチープなB級も多いのだけど、これはなかなかの大作。主演はグウィネス・パルトロウ。マット・デイモンやケイト・ウィンスレットなど大物を揃えたオールスターキャスト映画。ソダーバーグだから、ちゃんとしたストーリーに仕上がっているはず。コロナ治まってきたら〝おさらい〟みたいな感じで観よう。
アマゾン・プレミアは気にしてチェックし直したら、なんとなくだけど普段よりも見えないウィルスを主人公に据えた作品が多いような印象を受けた。蔓延の恐怖か、人類が絶滅に瀕している話に分かれるけれど、いずれにせよ勇気ある人々の活躍で希望の光がさしてエンドマークとなる。
いやー、現実は全然違ったね! びっくりしたね!
いまアマゾンにあるなかではエボラとの戦いを追った『93 Days』みたいなリアルなものもあったし、小体ながら『Patient Zero』のような佳作も存在している。が、ドキュメンタリーの『The Biology of Germs』とか『Outbreak: Anatomy of a Plague』でさえ、なんの核心もついていないように思える。
むしろ矮小化された『キャビン・フィーバー』とか『バイオエスケープ‐生存率0.1%‐』『クレイジーズ』みたいな映画のほうが(儂、けっこう観てるな〈笑〉)リアリティがあったりして。そんななかで病原菌ではなく地下から噴出した毒ガスなのだけれどフランス映画の『Just a Breath Away(アマゾンタイトルは Hold Your Breath)』は素晴らしく面白かったよ。死に絶えたパリの描写が絶妙だった。激しくおススメしたいので詳しくは書きません。
ちなみにツレが選んだ『タイタンの逆襲』は悲しいほどの「時間の無駄」。糖尿対策で普段控えてるチョコレートを映画のときだけは食べることにしてるんだけど、ほぼ意識はチョコに集中してましたね。