2020.05.15
封鎖五三日目
Lockdown Day 53 晴れ。
カフェ孫、カフェ孫の母と約2ヶ月ぶりにたっぷり話す。場所は公園。封鎖以前は毎週みたいに会ってたんで、すんごい解放感。カフェ孫は吐き出したい言葉が喉元まで詰まってる状態。喋りちゃちゃくっとった。言葉がだいぶしっかりしてきたな。おかあさん頑張って読み聞かせしたはる効果が現れてる!
ここんちは 夫婦揃って非常に有能な人権派の法律家。なのでなにかを教えることそのものは問題ない。けど、めっちゃ大変らしい。家事、とりわけ育児に人の手を借りられへんから全部自分でせんならんし、仕事そのものはPCと電話でなんとかできるが、いきなり在宅ワークになったもんだから時間がかかる。 なによりもオフィシャルとプライベートの切り替えが難しい。子供らにとって家の中は常にプライベートやし、おまけに常にパパママがいるんやから「お母さん仕事中やし邪魔せんとって」ゆうても問屋が卸さん。働くママは天手古舞らしい。
雑談の中で面白いエピソードを聞いた。カフェ孫姉弟が部屋でレゴ遊びをしてたんやそうな。ブロックで家をこさえあちこちに配置、ミニフィグも散乱している。なんでいつもみたいに街作りしないの? と彼女が訊くと姉弟が声を揃えてトコト「ソーシャル・ディスタンス!」。爆笑して、ちょっと切のうなった。 でも、今日のカフェ孫見てても解った。子供のほうが柔軟や。走り回って暴れてても、しっかり他の人たちとの距離を保ってる。しかもごく自然に。
帰宅して、千宗屋くんから回ってきてた #一服チャレンジお茶碗バトン を試みる。上等なんやお宝もんは他の方にまかせて民藝の神髄、セントアイヴス窯のバーナード・リーチ作Z盌を紹介。気持ちがすべっと晴れてゆく心地。日本でお茶筅がよう売れてるとニュースで知ったが、ほんまにええこっちゃと思う。 茶道のお点前はいわばシークエンスダンスなので見様見真似一朝一夕ではどうにもならん。けど、ただ美味しくお抹茶を一服するだけなら明日からでもでける。ちいちゃい子がTVの前で音楽に合わせて体をいごかしてるのとか可愛いですやん? 誰もがシルヴィー・ギエムである必要はないんです。
そやけどロックダウン下での独座観念は難しい。