2020.05.21
封鎖五九日目
Lockdown Day 59 晴れ。
今日も暑い。夏が思いやられる。そやけど思いやられるのは日本の人らの意識や。この期に及んで、まだ封鎖や自粛がなんかの罰かイジメやったみたいに思とる人がいっぱいいる。「人殺しにならへんように」「誰かに殺されんように」
症状が出てからではもう遅い。そのときにはすでにあんたの周りの人が何人も病気で苦しむことになる。家族や親しい人ほどリスクが高い。それでもあんたはお金儲けが大事か? お国が大切か? 儂には家族や友人より重要なもんなんかないわ。
すんまへんな。解除が増えて、それでも賢明に慎重に行動しはじめてる人らがいる反面、何もかも元に戻った! とばかりに浮かれてる人らもようけいてはるさかい珍しく感情的になってしまいました。
様々な医療の専門家や機関、団体、病院の人々が「コロナ第2波は〝来るか? 来ないか?〟ではなく〝いつ来るか?〟の問題や」と口酸っぽ言うてます。日本人は見事に見当はずれの予防策しか国が取れへんかったにもかかわらず、生来の行動様式に助けられてまるでコロナ禍なんかなかったような結果で済みました。けど、それが世界のスタンダードやないんです。
もはや鎖国は150年以上前に終わったんですよ! おじいちゃん! しっかりして! もう朝ごはんはさっき食べたでしょ!
気持ち切り替えたらアカン! 解除されても続いてるんやで。浮かれてソーシャル・ディスタンス忘れなさんな。そしてもう元に戻る道はあらへんのやで。それが理解でけんのはボケ老人とおんなじでっせ。
暑気を避けて日が傾いてからちょっとだけ散歩。街角や玄関口でソーシャライジングしてはる人らがちらほら。あれやがな、昔は日本でもよう見た井戸端会議ゆうやっちゃ。ちゃんと間を空けて、飲み食いせずにお喋りを愉しんではる。美しい眺めや。
晩御飯は今週末の食材店チャレンジが決まったんで容器の底に残ってた中華素材をさらえることにしました。電化製品が次から次にタイミング併せて壊れてゆくように、調味料いうのもなんでかいっぺんにのうなりまんなあ。
メニューは麻婆豆腐、じゃがいもの細切り炒め、胡瓜と膾とクラゲのサラダ。ザーサイ。暑いしちゃっと作れるもんばっかし。そういうのは手抜きとは言わん。状況に合わせて賢明なチョイスをしてるだけ。
花山椒、後生大事に使てたつもりやったけど、やっぱり消費量が多いにゃろなあ。今回でおしまい。もう、あらへん。こんど行く店でめっかるとええけど。麻婆は舌が痺れてなんぼ。しまいには幻覚が見えてくるくらいやないと。あんまし賢明とはいえまへんが花山椒は生き死にに関係おへんよって(笑)。