2020.06.04
封鎖七三日目
Lockdown Day 73 曇り。
ひさしぶりに晴れ以外のお天気。終日薄曇り。でも、お日様が隠れてても、もうそんなに寒くはない。この季節は着るものに困るんだよね。
カフェ孫の誕生日なのでカードとプレゼントを持って(玄関先を)訪ねる。7歳かー。まだ3つにならないうちから知ってるのでなんだか感無量。あげたものでさっそく遊びながらのお礼メッセージ動画をお母さんがFBに送ってきてくれてツレといっしょにほくほく。お昼はウェブカムをマルチで繋いでオンラインBDパーティだったそうな。
カフェ孫んちは彼女が通う学校の前を横切るのだが、グラウンドに遊ぶ子供たちの姿はもちろんまだない。校舎から楽器を打ち鳴らす音が聞こえてくるのは、おそらくいまごろ再開準備に天手古舞であろう職員の子供たちが遊んでいるのかな。いまは託児所もオープンしてないし、ベビーシッターを雇うわけにもいかないからいいアイデア。
うちの近くの商店街も不要不急でないビジネスが開店しだした。正式には一般商店に許可が下りるのは来週からなのだが。チェーンのパン屋。荒物屋。園芸店。スマホの代理店。あとはテイクアウトしかやっていない飲食店や散髪屋が客を入れ出したら、ほとんど以前と変わらない街の風景が返ってくるだろう。
「あ、チャリティショップが開いてる!」
それはリサイクルショップ的なものだと思ってもらえばいい。違いは売られているものすべてが近隣の住人の不要物や断捨離の持ち寄りであること。それらを洗ったり綺麗にしたのち販売して売り上げを募金する非営利団体であること。完全なボランティア経営。
目的は様々。お馴染みのサルベーションアーミーや赤十字もあれば、動物愛護や乳癌基金、難民救済などなどあらゆるチャリティが揃っている。買ったものに多少難が見つかっても、それはあくまで寄付の見返りなのでクレームをつけたりしないのが基本。
服屋がまだ開いていないのに、こういうところが再オープンを許されるのって面白い。もっともお金持ち街にあるチャリティショップには、ファストファッションのブティークよりよほどいいものがあったりする。ビビアン・ウエストウッド本店の隣もそうなのだけど、ここで漁っていたら隣にキーラ・ナイトレイがいて魂消たことがある。
まあ、うちのへんの店にキーラは来ないだろうが(笑)。
帰宅して晩御飯の添え物にするキャベツを刻む。円錐型のSweet heart cabbage というやつ。生食はこれに限る。というか、日本のキャベツの食感と味覚なのよね。お好み焼きや焼きそばもこれを使えばなんの違和感もない。10年くらい前からかな、スーパーでも普通に売るようになった。ありがたや。
あー、だいぶ細く刻めるようになってきたなー。嬉しいぞ。
いちど壊れたものを元に戻すのには、けっこう気の遠くなる時間がかかる。ものすごく単純に見えることですら。それでも気長にトントントントンまな板を鳴らし続けるしか道はない。コロナで壊れたものも商売であれ文化であれ同じだろうな。