2020.07.04
封鎖一〇三日目
Lockdown Day 103 晴ときどき曇り。
ちょっと成績表みたいだな、と、思いました。英国地域ごとのコロナ感染者数と死者の正式な数が発表されたんです(7月3日付)。全国で罹病した人の数は28万4276人、亡くなった方は4万4131人となりましたが、その内訳がでたのです。
でも、これ、分析が難しい。数が多いのはシェフィールドを中心に英国のど真ん中で東西に亘るベルト状地帯。頭抜けています。そしてそこから南北に向かってグラデーションを描いて減っていきます。辺境はやはり人が少ないからか流行も緩い。
ただ北ではピンポイントでダラム周辺(ツレの故郷エリアです)、そして南では先日ロックダウンに逆戻りしたレスターで大規模クラスタが発生したようです。とりわけレスターは全英1位。人口10万人当たりに換算すると千人を超している。文字通り桁が違う。いずれにせよ封鎖やむなしだったんです。
ロンドン自体総じて低め。わたしが暮らすハリンゲイ区は10万人換算だと273人で、全国でも下から数えたほうが早い。うちに限らずカムデン区やイズリントン区などロンドン北部は区ごとに住民構成や収入もかなり違うわりには感染が広がりませんでした。
以前「田舎は条件が悪いのよ!」と叫んでらした方がいましたが、成績表、もとい分布図を見る限り、そんな単純な理由でないことは明確ですね。ロンドン に比べると近郊の都市部は雁首揃えて高いんですから。専門家による解読が待たれます。
晩ごはんは『German Deli』のFRANKFURTER。英国ならではの腸詰も肉屋で手作りしてるやつは
あと、ジャーマンサラダも拵えましょっと芋を茹でたら、ほくほくしたやつじゃなかったのでウォルドルフサラダっぽいものに変更。セロリ、林檎、胡桃、レーズン、エシャロット。マヨネーズとオリーブ油、林檎ジュース酢にマスタード。大量になってしまいましたが、これは食べ切る自信あり(笑)。
それからプチトマトの到来物があったので炒めることにしました。たっぷりの油を使って高温で泳がせるように瞬間調理。刻んだ大蒜とパセリどっさり。トマトの皮が破れる直前に火を止めて黒砂糖、塩胡椒、レモンをぎゅっ。前菜にもなる惣菜です。
食事をしながら自然と、さて、次にこのソーセージが喰えるのはいつかねえ。ボローに行きたいねえという話になりました。冷蔵庫にあるのが分かってて3ヶ月待てたんだから、あと3ヶ月は待てるさと暢気にツレは宣います。しかしこのまま状況がいい方向に進んでくれれば、もうちょっと早くまた食べられるかもね、と、楽天的なわたし。
100年の孤独ならぬ100日のロックダウンのあとです。やりたいこと、行きたい場所、したい買い物は山とあります。しかし感情に任せてはコロナの宿主動物に成り下がってしまう。ダメでもともと。うまくいったらメッケもの。そのくらいの気持ちが大切な気がします。