2020.07.03
封鎖一〇二日目
Lockdown Day 102 雨ときどき曇り。
変態八百屋に日本の桜桃に似た件の「レニエ」を買いに出かけたら、なんと売り切れ。まだ2回しか食べてないのにー! 次の入荷は神のみぞ知るだそう。果物は年によって収穫の具合が本当に違いますから。それでなくともこの品種はシーズンが短い。いつだって発見したら躊躇なく爆買いです。
季節は、時間は決して止まりません、待ってくれません。ある意味でロックダウンによる不自由は「時間は待ってくれない」事案との格闘でしたね。慎重に暮らしをプランニングしないと取り返しがつかなくなってしまうこともしばしば。
いまにして思えば、あの買い占め騒動もさっさと進んでしまう【時】に
桜桃恋しやほーやれほーと肩を落として帰宅途中(野菜を買いすぎてバッグが重かったからという噂もある)、街路樹に迷い猫の張り紙をみつけました。なにもまあ、こんなときにいなくならなくてもいいのに! と飼い主さんに同情しました。けど猫はコロナとかなんとか理解できないですもんね。
これもまた「時間は待ってくれない」懸案といえるかも。自由に外出を許されてた猫に、ロックダウンが終わるまでは家にいてちょうだいねと因果を含めても聞いてくれる子は少ないでしょう。
あ、でもここ数日、街角に猫の姿をよく見るようになった気もします。おまけに秋波を発散していることが多いので、つい、ちょっかいをだしちゃう。散歩が捗りません。もしかしたら、こんなに構ってほしがるってことは飼い主と一緒に隔離生活を送らされていて人肌恋しいのかしらん。
わたしは食事の献立を練るとき旬に拘りますが、メニューの中には〝ときしらず〟も混ぜるようにしています。作り置きや保存食作りはむろん手間を省く――それこそ先の時間を担保に入れる――仕事でもありますが、変わらない味が繋ぎ止めてくれる日常感覚がとても有難いからです。つまり旬の特別な味覚より、変わり映えしないお惣菜のほうが生活との親和性が高いの。代表が白菜のたいたんかな。
けれど「時間は待ってくれない」最大の難関は病気。コロナが流行してるからって別のウィルスが「ほな僕ら遠慮しときましょか?」と大人しくしてくれるわけじゃない。昨年10月に胆嚢炎の手術を受けた話は書いたと思いますが、タイミング的にはすっごくラッキーだったと言わざるを得ません。
コロナ禍のせいでオペに限らず治療を待たされている人が年末までに1千万人を越えるだろうと試算されてるんですよ。いや、待たされている人はまだいいのかも。待ったなしの患者だっているんだから。そういう人たちの心情やいかに。
わたしの友人にも週に3度の透析が欠かせないやつがいます。乳癌の