2020.06.27
封鎖九六日目
Lockdown Day 96 早朝に雨。のちサハラ熱
アメリカで新たに4万人――4千人ちゃいまっせ――の感染が発覚しました。トランプと共和党の勢いが殺がれるのは嬉しいことですが、コロナは貧困層を好んで襲うので(もちろん社会の構造的な問題ですが)喜んではいられません。ホワイトハウスはどうやって落とし前つける気なんでしょうね。
かと思えば7月6日から、スペイン、フランス、ギリシアに限って英国での観光事情の再開が決定。帰国後の自主隔離もなしということで寿ぐべきなのでしょうが
ここ数日4月の様々な決算報告が発表されてます。国内総生産(GDP)成長率が前月比20%の記録的マイナスだったとか、失業者数が前月比で70%増の約210万人に拡大したとかキョーレツに暗いニュースが並んでいます。けど、そのわりには昨日の芋洗い海岸しかり、みんな余裕じゃん? という感じ。それで、こんどはサマーホリデーですか? ふーん。
従業員の雇用を継続する事業主への賃金の8割政府負担を現在900万人が受けています。先述した210万人の失業者にも滞りなく生活保護が支払われました。これらの人々にとって、もしかしたらコロナは長い長い有給休暇になりつつあるんじゃないでしょうか。でないとこの明るい空気感に説明つかない。
しかし、こんなにも連携を必要とするときに英国は本格的にEU離脱なんですよね。よりによってロックダウン中にへらへら旅行してたような野郎に踊らされて決まった愚策、EU離脱。笑うに笑えません。もっともEUからの輸入品に課する検査基準を当初よりもかなり緩和することになったりと、コロナ禍を経て柔軟な対応をせざるを得なくなっています。
はっきりいって英国EU間の通商協定締結は暗礁に乗り上げそうな荒れ模様。新コロは世界を襲った歴史的な災厄なのは間違いありませんが、結果ものごとが世の中がいい方向に進むのならばそれは犠牲になった人たちへのせめてもの鎮魂になるのではないかと思います。そうあってほしいものです。
鯖のペッパー燻製。鶏とキャベツの山椒炒め。焼き野菜と野生茸のラタトゥイユ。無花果の酢味噌和え。冬瓜スープ。ごはん。今晩の献立です。食べながら食材の国籍を数えてみました。英国、日本(京都)、スペイン、イタリア、トルコ、ベルギー、フランス、ルーマニア、調味料を入れたら香港とインドも加わりますが、基本、メイド・イン・EUなんですよね。
さあ、今日が終われば3日続いたサハラ熱波ともおさらばです。ようやく買い出しに行けるー。まず熱波前の作り置きを消費せねばなりませんが(笑)。