5月25日
大阪 桜橋 深川

 会社の近所の昼メシで、2〜3週間に1回必ず食べに行くのがこの店。
 目的はバッテラ+巻き+きつねうどん(あるいはそば)のうどん・そば定食(すしセット)である。店の人は「寿司定」と呼んでいるので、わたしもいつのまにか「寿司定」と言う。
 すると「はい。うどん?そば?」と訊き返してくる。「そば」と言うと「温かいの?冷たいの?」とさらにもう一段階。
 堂島にはちょっと前まではバッテラと中華そばのセットが人気の食堂(名前忘れてしもた、いかんなあ)があった。バッテラは1本もしくはそれより多い1人前を注文する。「中華そばとバッテラ1本」と注文すると、「チュウカ、テラポン」と店のおばちゃんがそういう言い方で厨房に通していた。良い食堂だった。

記事一覧
江弘毅

編集者・著述家。雑誌ミーツリージョナルを立ち上げ、1993〜2005年編集長を務める。
2006年編集出版集団140B創立。著書「有次と包丁」(新潮社〕、「飲み食い世界一の大阪」(ミシマ社)など多数。毎日新聞連載中の「濃い味、うす味、街のあじ。」の単行本化、140Bから7月15日発売。

江弘毅